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森下町”みの家”で食らった馬肉のタタキは味覚を満たしてくれた。千切ったレタスが敷かれて、薄く切られて玉ねぎの上に親指くらいの大きさの馬肉のタタキが6切れほどおかれ、ドレッシングがかかっていた。
3人で行って、わたしは2人前を頼んだ。運ばれてきた来た皿をそれぞれ知人の前に置く。わたしはオコボレちょうだいの姿勢だ。2、3切れを楽しむのが美味さを味わう極意なのだ。食べたいものを楽しみ、これはどうしてできているのか考える。
翌日、わたしは思い出して牛肉の切り落としを使って同じようなものを作った。レタスを千切って下に敷いた。玉ねぎをスライサーで切って水をはったボールに落とす。水気を手ではらい玉ねぎをレタスの上に撒く。フライパンを熱し、牛肉の切り落としを一枚づつ丁寧に置く。色が変わったら玉ねぎの上に並べる。牛肉を一枚づつ広げるのが難儀だ。この難儀が料理の楽しみ。そのうえに、出来合いのドレッシングをふりかける。巧くいった。生の感触はいまいちだが、「舌触りも味も遜色はない」と自己満足する。
*絵解き(写真に記事や解説をつける)をしない。来年は五感を使ってブログを書こう。
知り合いとの忘年会に浅草まででかけた。用事がないと東京には行かなくなったので誘いがあれば、重い腰をもちあげる。東武の駅上には松屋百貨店がある。ユニクロと電気の量販店もはいっている。忙しなく人がうごくのはやはり年の瀬か。
街は黄昏て、車も明かりをつけて走る。吾妻橋から上野方向をうかがう。デフレの世の中、いくらか車の通りも少ない。そうだ、川向こうには東京スカイツリーが見えるかもしれない。
輝く‘うんこ‘ビル、墨田区役所の間に低く見えているのが東京スカイツリーだ。ただ今の高さは250メートルだから写っている建物の中では一番たかい。完成時には600メートル以上になるからこの倍以上に見えるはずだ。
すぐ上には十三夜の月が浮かんでいる。手前の橋の欄干は吾妻橋、川は墨田、川を渡っているのは東武線だ。浅草もこれから注目を集める街になる。
二年前に嘱託社員として採用され、幾度かの契約更新を経て、そのたびに契約継続期間が次第に短くなった。ことし9月末にはあと3か月と提示された。なんだか物言いたげの上司は、何につけても曖昧な返事をするばかり。当事者能力がないのだ。契約書に加えて、いつ会社が解雇を申し渡しても仕方がありませんという内容の「承諾書」がついていた。一方的な契約内容が有効なわけがないと、抗議したら、本社の担当者がわざわざ地方の営業所まで出てきた。挙句、承諾書は会社が撤回した。会社の意志を察して「契約は今年いっぱってことでしょ」と確認を求めたが、返事はなかった。会社は「このことは職員に話さないで」といった。わたしは「もう話してます」と言い放った。
11月末には私が所属する小さな「営業所が閉鎖される」という話が漏れてきた。それなら、もうそろそろ会社から私の雇用についての動向も伝わるはずだ。11月30日、夕方に担当者Sが「近くに来たので」と遠慮がちに接触してきた。「来たか」。家の近くの喫茶店で落ち合った。内容は想像がついたが、余計な話題に話を振ると「いや、きょうはそんな内容できたんじゃないんで」という。「はい」。で。「あとの仕事みつかりましたか」と、遠回しにはなしを持っていくS。わたしのほうから「雇用は年内ということですね」とはなしても、肝心な「雇用期間が切れたので雇用契約の継続はできない」との話はしない。なんで重要なことをはなさないのか。
12月中旬、書類を手交すると言い、担当者がわたしの住む家の近くまでやってきた。身分証名書など会社が渡したものを返却するよう要請するとともに、退職にあたって有休休暇の買い上げ、一時金の支給する内容だった。
過去の不祥事で当局に監督され、そのまま、放置すると他の営業所も疑われかれないと考えた会社は、急にある職を補充した。監視期間が終わり、ほかの営業所にも影響が及ばないとみて、もともと不採算な営業所をつぶした。 と わたしは推測する。